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  2010年7月8日、山口一男氏(VCASIフェロー、シカゴ大学、RIETI)による「女性就業者のネガティブ・ステレオタイプについての2種の予言の自己成就メカニズムとその解消への道筋について」が開催された。
 今回のセミナーは、山口氏が前著『ワークライフバランス』の第5章「男女の賃金格差解消への道筋」を受けて、より詳細に男女の雇用差別を発生させているメカニズムの本質に迫り、その解消の道筋を探ろうとする意図で行われた。山口氏の主張は、現在、日本社会に広く見られる女性に関するネガティブ・ステレオタイプは、女性自身の問題ではなく、「予言の自己成就」のメカニズムを通して日本企業が生み出しているものであるというものである。
 山口氏は、モデルの分析に基づき、非効率な均衡を崩すための方策として、(1)人事担当者・中間管理職による人事決定のリスク回避性を打破すること、(2)試験採用期間を利用するなどしてシグナルの精度を高めることを提案する。…



 2010
45日,日本財団ビルにおいて,第5VCASI公開フォーラム「Between Corporations and Families(会社と家族の間で)」が開催された.

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 玄田氏は,今日の若者の不安感を象徴する言葉として「居場所がない」という言葉があげられるとし,この言葉が,グラノヴェッターの言う”weak ties”に対して若者が持つ共感と失望の念と関連しているのではないかと指摘した.その上で,その背景には,実は1980年代から始まっていたと推測される家族を中心とする社会内の紐帯の変化があることを,各種の統計を用いて論証した..それでは,今後どのような人材配分が労働市場とコーポレーションで実現するのか,どのような政策を講じるべきなのか.玄田氏は,正規労働者と非正規労働者の「二極」体制も,全員を正社員にする「一極」体制も困難があり,現状の正規と非正規の「間隙を埋める」かたちで多様性を確保する「多極」が望ましいとする.





 2010年4月12日、VCASIは、鈴木健氏(VCASIフェロー,東京大学)による第2回ブレインストーミングセッション「社会システム2.0 ~なめらかな社会とその敵~」を開催した。




第一部では、最初にベルリンの壁のような国家の壁がなぜできてしまうのかが問題提起された。カール・シュミットの友敵概念は、実は「私的所有の生物学的起源」という生命誕生以来40億年の歴史があることがムービーによって紹介され、問題の根深さを指摘された。このようなシステムの壁を取り除くのは困難を極めるが、コンピュータやインターネットはそうした壁を取り除くことができるかもしれないという。活版印刷の発明が、宗教革命、市民革命、科学革命など社会制度に大きな影響を与えたように、コンピュータやインターネットの登場が、社会にどのような革命的な変化をもたらすかが議論された。



2010年3月31日、VCASIは公開研究会「社会のルールについてV」を開催した。当日は、青木昌彦、山岸俊男、金子守、藤井直敬、瀧澤弘和、平井洋一、加藤淳子らの発表・討論を中心に議論が進んだ。  社会現象を生みだす背後のからくりを抽出しようとするこれまでの試みは、少なくとも2つの典型的な分析上の戦略を持つ。一方で、自律性や志向性を備えた単位としての個人を仮定し、それらの相互作用の帰結として社会現象を描くこと。(個人から社会へのベクトル)他方で、歴史的に形成された信念、慣習、文化、規範を所与として、それらへの受動的な適合として個人のふるまいを把握すること。(社会から個人へのベクトル)そして、これら2つのベクトルは、潜在的には接続して1つの円環をなす。にもかかわらず、2つのベクトルの接続の内部構造に関して、私たちは依然として驚くほど無知である。そして、その暗箱を開こうとする最新の試みは、いくつかの理論的、(実験)技術的革新を要請しつつある。  

VCASI Quotes

VCASIフェローやスタッフの、心のフックにかかった言葉たちをご紹介します
(リロードするとQuoteがかわります)

Every social order rests on an ideology

Hayek, Law, Legislation, and Liberty

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2010年度、主宰挨拶を掲載しました。
 

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