2010年7月8日、山口一男氏(VCASIフェロー、シカゴ大学、RIETI)による「女性就業者のネガティブ・ステレオタイプについての2種の予言の自己成就メカニズムとその解消への道筋について」が開催された。
今回のセミナーは、山口氏が前著『ワークライフバランス』の第5章「男女の賃金格差解消への道筋」を受けて、より詳細に男女の雇用差別を発生させているメカニズムの本質に迫り、その解消の道筋を探ろうとする意図で行われた。山口氏の主張は、現在、日本社会に広く見られる女性に関するネガティブ・ステレオタイプは、女性自身の問題ではなく、「予言の自己成就」のメカニズムを通して日本企業が生み出しているものであるというものである。
山口氏は、モデルの分析に基づき、非効率な均衡を崩すための方策として、(1)人事担当者・中間管理職による人事決定のリスク回避性を打破すること、(2)試験採用期間を利用するなどしてシグナルの精度を高めることを提案する。…












