Language: 日本語 English

哲学/論理学

Author(s): 
ジョセフ・ヒース 著/瀧澤弘和 訳
ISBN: 
4757142366
Published Date: 
Fri, 2013-02-08
Publisher: 
NTT出版
Abstract: 
これまで多くの哲学者や社会科学者たちは,人々が規範に従う理由を,合理的で利己的な諸個人同士のインタラクションによって説明しようとしてきた.本書において哲学者ヒースは,合理性から規範を説明する立場とは正反対に,規範性こそが人間の合理性を支えていることを説得力ある議論で展開する.言語哲学の最近の展開,認知心理学や進化理論の最先端の成果などがわかりやすく解説され,議論の論拠として用いられている.

太田勇希氏「クリプケンシュタインの規範性の問題と、その解決における共同体、実践、合理性等の概念のカント的解釈に向けて」(第4回VCASIブレインストーミングセッション)

日時: 
2010年9月15日(水) 17:00-
場所: 
日本財団ビル3階A会議室(http://www.vcasi.org/access.html)
発表者: 
太田勇希氏(VCASIフェロー\英国Oxford大学大学院哲学科)
概要: 
クリプキがヴィトゲンシュタインの『哲学探究』読解で示した意味の懐疑的パラドックス(「人がある言葉によって何かを意味しているという事実はない」)と、クリプキがヴィトゲンシュタインに帰属させるその「懐疑的解決」は、ヴィトゲンシュタイン解釈としては大きな誤解を含むものとして広く否定されています。しかし、クリプキが傾向(disposition)理論の批判において特に強調した意味における規範性の問題がヴィトゲンシュタインの重要なテーマの一つであったのは間違いありません。この発表では、クリプキが意味に関して提示したパラドックスが命題態度や想像的知覚(perceiving-as)に一般化できることを示し、コミュニケーションにおける規範性の問題の遍在性を強調します。さらに、Wright、McDowell、Petittなどの関連論考を検討し、アンスコム流の意図的行為理解の理論の有効性を確認した後、規範性の源泉となりうるような共同体内実践の概念を、カントが『判断力批判』の中で分析している目的論的判断の原理に則して理解する可能性を示唆したいと思います。
 
ビデオあり: 
no
Author(s): 
Mamoru Kaneko and J. Jude Kline.
日付: 
Thu, 2010-09-23
Abstract: 
 These two dialogues are between two professional people on a new field called “epistemic logic and inductive game theory”. At the time of the first dialogue, one speaker is already a specialist and has been working in this field for a long time. The other is a game theorist, who is both younger and a novice in the field. Dialogue I takes place in January 2002: They start discussing the Konnyaku Mondô and find that it has many implications for the foundation and scope of game theory. Dialogue II occurs 8 years later following their development of inductive game theory. Now, they step back to recall what they did, as well as their trials and failures during those years. Moving forward, they discuss future research including a bridge between inductive game theory and epistemic logic.
 
First Name(English): 
Mamoru
Last Name(English): 
Kaneko
Speciality: 
ゲーム理論、認識論理学、社会正義論
Interests: 
帰納的ゲーム理論、推論の複雑性、社会正義、社会制度の発生、市場均衡論による住宅市場分析
Recent Thoughts: 

認識論理では、主体達の基本的信念(知識)を仮定して推論の結果を考察するのに対し、帰納的ゲーム理論では基本的信念(知識)を経験から導くことを考える。プレイヤーは帰納的推論と演繹的推論の両方を使う可能性があるが、これらにも多くの限定性を考えることが必要である。この問題を研究するため帰納的ゲーム理論と認識論理の双方を発展させ、具体的な内容まで語れるような接続を目指している。

Publications: 
  • 金子守著:『ゲーム理論と蒟蒻問答』日本評論社2003

  • 金子守著:『社会正義 地界で考える』勁草書房2007

  • Kaneko, M., and J. J. Kline, Inductive Game Theory: A Basic Scenario, Journal of Mathematical Economics 44(2008)1332-1363.

     

Recent Works: 
  • 金子守「地球時代の社会経済思想」(経済セミナー2008年12月号、45-52頁)

  • Kaneko, M., and J. J. Kline, Partial Memories, Inductively Derived Views, and their Interactions with Behavior. To appear in Economic Theory.

  • Kaneko, M., and J. J. Kline, Transpersonal Understanding through Social Roles, and

  • Emergence of Cooperation, University of Tsukuba, SSM.DP. 1228 http://www.sk.tsukuba.ac.jp/SSM/libraries/pdf1226/1228.pdf

     

Affiliation: 
筑波大学・大学院システム情報工学研究科
2009年12月14日,社会科学の哲学が専門の吉田敬氏(東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP))をお迎えし,第20回VCASIセミナー「社会科学の哲学から見た神経経済学」を開催した.

第20回VCASIセミナー「社会科学の哲学から見た神経経済学---協力行動と嗜癖」

日時: 
2009年12月14日(月)17:00-18:30
場所: 
日本財団ビル3階A会議室
発表者: 
吉田敬(東京大学)
概要: 
本発表では,まず社会科学の哲学とはどのような分野で何を問題としているのか,概説する.その後で,近年話題となっている神経経済学の中から,協力行動と嗜癖という二つの問題を取り上げる.前者の協力行動については,エルンスト・フェールらの研究を,後者の嗜癖に関しては,ドン・ロスらのギャンブル依存症に関する研究を検討してみたい.最後に,こうした二つの研究は,ひとまとめに神経経済学と呼ばれているものの,それぞれ異なるアプローチに基づいていることを確認し,その違いが引き起こすと思われる問題を考察する.

このたび東京財団仮想制度研究所VCASI(http: //www.vcasi.org/)では、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)の吉田敬先生をお招きし,以下の要領で第20回VCASIセミナーを開催することとなりました.

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日時:2009年12月14日(月)17:00-18:30

ビデオあり: 
報告ページにビデオあり
Author(s): 
Yuuki Ohta
日付: 
Thu, 2009-05-21
Abstract: 
Here I try to combine Goodman’s account of expression with some of Wittgenstein’s remarks on secondary sense to sketch a picture of an account of expressiveness of music. (Professor Hyman, my supervisor, told me that he just didn’t get it.)
Author(s): 
Yuuki Ohta
日付: 
Thu, 2009-05-21
Abstract: 
An attempt at suggesting a characteristically Kantian solution to some of the difficulties found in Hume’s account of the standard of taste.
Author(s): 
Yuuki Ohta
日付: 
Thu, 2009-05-21
Abstract: 
A kind of set of gestures toward a sketch of a picture of a new(-ish?) solution to Kripkenstein’s paradox of meaning.
Author(s): 
Yuuki Ohta
日付: 
Thu, 2009-05-21
Abstract: 
An essay exploring the connections between thhe “Appendix to the Transcendental Dialectic” in Kant’s Critique of Pure Reason and the “Critique of the Teleological Power of Judgment,” the second part of his third Critique.

さる2009年1月26日(月),大阪大学の飯塚博幸氏(人工生命)をお招きし,VCASIセミナー「よりプリミティブなコミュニケーション理論のためのターンテイキング」が開催された.

VCASI公開研究会「社会のルールについてIV: 障害と経済について」

日時: 
2009年3月19日(木) 13:00~17:10
場所: 
日本財団ビル2階 第1~4会議室
発表者: 
金子能宏氏(国立社会保障人口問題研究所)
松井彰彦氏(東京大学:VCASIフェロー) ※
両角良子氏(富山大学)
長江亮氏(早稲田大学高等研究所)
関口洋平氏(東京大学 大学院)
コーディネーター: 
川越敏司氏(公立はこだて未来大学:VCASIフェロー)
概要: 

障害者の基本的人権と自由を守り、これらによってもたらされる利益を完全かつ平等に享受できることを謳った「国連障害者権利条約」が国連総会で採択されたのが2006年12月13日。わが国は2007年9月28日に調印し、現在はその批准に向けての働きかけが行われています。

他方、国内法の整備も急務となっており、その流れを受けて障害者法制・政策の転換が始まろうとしています。なぜなら障害者権利条約は、障害を医学的見地に立ってとらえることから、社会における問題としてとらえるという障害者観のパラダイム転換を反映した内容になっているからです。そして障害者問題の根源は社会制度の中にあるという考え方が広まるにつれ、社会科学的分析の必要性が高まっています。近時のゲーム理論や実験経済学、計量経済学の発展もまた、こうしたニーズに応えて分析を行う際のツールを提供しています。

今回の研究会では「障害と経済」と題して、障害学と経済学の学際的共同研究のこれまでの成果を発表します。これは、新しい時代の障害者観や障害者問題に関する政策を考えるにあたって、最先端の研究動向を紹介することで、障害学だけでなく、社会科学全体の進歩に寄与しようというものです。ご期待ください。

(※)松井彰彦氏(東京大学:VCASIフェロー):東京大学で「学術創成研究:総合社会科学としての社会・経済における障害の研究」の研究代表者をつとめている。

プログラム

第9回VCASIセミナー『よりプリミティブなコミュニケーション理論のためのターンテイキング』

日時: 
2009年1月26日(月)18時半から
場所: 
日本財団ビル2階 第1会議室
発表者: 
飯塚博幸氏(大阪大学/人工生命)
コーディネーター: 
森田真生氏(VCASI研究助手)
概要: 
コミュニケーションとは主体的な情報の伝達であり,この主体的であるという一人称的視点が必要不可欠である.しかしながら,この主体性の問題は哲学的であるとされ,明確に扱われることは多くない.本発表では,この主体性についてシミュレーションと実験で身体性を利用してどのように創発するのかを構成論的に示し,コミュニケーションの背後に働くターンテイキングについて明らかにする.また,ターンテイキングの観点からコミュニケーションにおける身体性と主体性について議論する.

この発表では、「コミュニケーションの本質はそのダイナミクスにある」という観点から、シミュレーションを用いた構成論的なアプローチで、主体性あるいは一人称的な視点の起源をプリミティブなモデルのシミュレーションと実験を通して議論していただく予定です。専門外の皆様のご参加をお待ちいたしております。

第8回VCASIセミナー『論理学的に見た、ゲーム理論のプレイヤー』

日時: 
2009年1月20日(火)18時半から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
平井洋一氏(東京大学大学院情報理工学系研究科コンピューター科学専攻/論理学;Friend of VCASI)
コーディネーター: 
成田悠輔氏(VCASI研究助手)
概要: 
ゲーム理論の概念は、プレイヤーの能力や属性に関する前提がある。前提が弱い均衡概念は、弱い言語で特徴づけできるはずだ。言語の強弱を比較するには、自然言語より論理式が適している。まずrationalizabilityを様相μ計算という様相論理で特徴づけし、rationalizability概念が前提とするプレイヤーの能力について考察する。

参考資料: 当日の話そのものでは、どちらもまったく前提にしません。

Author(s): 
塩沢由典
Published Date: 
Fri, 2002-03-01
Publisher: 
藤原書店
Abstract: 
数学から転じ、アルチュセールを介したマルクスの読み、スラッファを通した古典経済学の読み直しを通して経済学を始め、複雑系経済学、進化経済学へ至った道程をふり返り、市場主義全盛の今、あるべき新しい経済学の姿を示す。
Field Body: 

Author(s): 
大屋雄裕
ISBN: 
4326402393
Published Date: 
Wed, 2006-11-01
Publisher: 
勁草書房
Abstract: 
後期ウィトゲンシュタインを中心とする言語哲学の成果を手がかりにして、規則に従うこと・意味を知ること・解釈するといった行為がそもそもどのようなことを意味しているのかという問題に遡って考える。
Field Body: 

Author(s): 
大屋雄裕
ISBN: 
4480063803
Published Date: 
Sat, 2007-09-01
Publisher: 
筑摩書房
Abstract: 

Field Body: 

First Name(English): 
Yuuki
Last Name(English): 
Ohta

 

Speciality: 

哲学

Interests: 

規範性、理由、合理性に関する哲学的諸問題、言語哲学、行為の哲学、芸術哲学、カント

Recent Thoughts: 
修士論文では、現代の行為の哲学で考えられてきた意図的な行為に関するアイディアを、芸術作品の理解、解釈にまつわるいくつかの哲学的問題に応用することを試みた。目下取り組んでいる博士論文では、A・W・ムーア教授の監督の下、人と人との間のコミュニケーションにおける規範性、理由、合理性などの役割をまず「言葉を使ってなにかを意味する」という行為を中心に据えて考え、これが成り立つことの実践的含意を、カントやヴィトゲンシュタインの哲学に依拠しつつ掘り下げてみたいと思っている。

Publications: 
  • “Time, Text, and the Self as Self-Affecting Metaphor: Heidegger and Ricœur on the Center of Kant’s Possibility.” The Oculus 7.1 (Spring 2008). 47-72.
  • “Performing Speech Acts: On the Dialogical Structure of Illocutionary Intention.” B.A. thesis. University of Virginia. 2008.
Recent Works: 
現在はもっぱら上記に示した内容で博士論文を執筆中。同時に、意味論/語用論の区別に関する問題、カントのメタ倫理に関する問題、音楽の哲学や芸術作品理解における意図の概念の問題、諸科学や諸人文学と比した時の哲学の奇妙さ、などに関する比較的短めのエッセイをいくつか同時に構想中。
Affiliation: 
University of Oxford