Language: 日本語 English

フェア・ユースの法理

Author(s): 
Ji Weidong
日付: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

本論文は、パロディと著作権に関する討論に参加するにあたって、法秩序に及ぼすデジタル・ネットワーク化の影響 および新しい制度設計に重点を置いている。筆者からすれば、いわゆるフェア・ユースの法理を斟酌する場合には、まず米国モデルと欧州モデルを厳格に区別し なければならない。中国の現行著作権法が、著者の人格権保障を極めて強調していることは、それなりの必然性と合理性を有するが、多かれ少なかれ情報の流通 や文化産業の発展を妨げる可能性も否めない。したがって、2006年の初めに生じた映画『プロミス』とそのパロディ化した短編『饅頭殺人事件』との衝突 は、実際に法と社会の転型にかかわる一部の根本的な問題提起をも行なったといえよう。たとえば、情報技術が引き起こした著作権の解体または値下がりはどの ようにして回避できるか。人間の相互作用、大量の契約群および意思決定の手続的デユー・プロセスの相互関係は如何なる形で再編成すべきであるか。これらの 問題を解決するための鍵が、権利処理の異なる方式の比較分析に存している。