Language: 日本語 English

Experimental Studies

Author(s): 
Yasuyo Hamaguchi, Toshiji Kawagoe and Aiko Shibata
Date: 
Sat, 2007-09-01
Abstract: 

Antitrust authorities of many countries have been trying to establish appropriate competition policies based on economic analysis. Recently an anti-cartel policy called a "leniency program" has been introduced in many countries as an effective policy to dissolve cartels. In this paper, we studied several kinds of leniency programs through laboratory experiments. We experimentally controlled for three factors: 1) cartel size: the number of cartel members in a group, small (two-person) or large (seven-person), 2) fine schedule: the number of firms that are given reduced fines, and 3) type of immunity: a reduced fine is given to self-reporting firm, or a reward is given to self-reporting firm. The experimental results showed that (1) an increase in the number of cartel members in a group increased the number of cartels dissolved, (2) changing the fine schedule had no significant effect both in the two-player case and in the seven-player case, and (3) positive enforcement such as giving a reward for a self-reporting firm in a courageous leniency program has great impact on dissolving cartel activities.

Author(s): 
Shunichiro Sasaki and Toshiji Kawagoe
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

In the theoretical assumption of informational cascades, private signals and predecessors' actions are equivalently informative before informational cascades, but are not once informational cascades have started. This experimental study tests this assumption by measuring the informativeness of private signals and predecessors' actions for human subjects in and out of informational cascades. We observed that subjects in informational cascades do not extract much information from predecessors' actions, indicating that they recognize other subjects' cascading behaviors, that subjects rely more on their private signals than on predecessors' actions even when both of them are equivalently informative, and that subjects cannot estimate posterior beliefs precisely in a Bayesian way due to cognitive biases such as anchoring and adjustment or conservatism.

Author(s): 
Tetsuo Yamamori, Kazuhiko Kato, Toshiji Kawagoe and Akihiko Matsui
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

We conducted a laboratory experiment to study the effects of communication in a dictator game, while maintaining subjects’ anonymity. In the experiment, the recipient has an opportunity to state a payoff-irrelevant request for his/her share before the dictator dictates his/her offer. We found that the independence hypothesis that voice does not matter is rejected. In particular, if the request is for less than half of the pie, the dictator’s offer increases as the recipient’s request increases. Additionally, there is no dictator who is other-regarding and, at the same time, does not react to the recipient’s request.

Author(s): 
堀田結孝 ・ 山岸俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

最後通告ゲームにおいて,相手の責任や意図とは無関係に生じた不公正分配の拒否が観測されるかどうかを検証する と共に,その拒否が不公正結果に対する嫌悪によって生じた行動であるかを検討するために,137名を対象とした最後通告ゲームと独裁者ゲームを実施した。 参加者は,最後通告ゲームで受け手の役割に割り当てられ,不公正分配の提案を受け入れるか拒否するかを決定した。最後通告ゲームでは,提案者が意図的に不 公正分配を行う“意図あり条件”と,提案者の意図とは無関係に不公正分配が生じる“意図なし条件”の2つの条件が個人間要因として操作された。更に、参加 者は最後通告ゲーム終了後,独裁者ゲームに分配者として参加し、相手へ分配する金額を決定した。実験の結果,意図なし条件でもわずかながら拒否者が観測さ れ,また意図なし条件での拒否者は受け入れ者よりも、独裁者ゲームで公正分配を行う傾向にあった。実験結果は,相手の意図とは無関係に生じた不公正分配の 拒否は,純粋に公正結果を追求する動機に基づく行動である可能性を示唆している。

Author(s): 
高岸治人 ・高橋伸幸 ・ 山岸俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

人々は、資源の不公平な分配などの不公正な状況に直面した際に、多くの場合、その不公正を是正しようとする傾向 を持つ。これまでの最後通告ゲームでの実験によって、行為者の不公正な意図が、不公正の直接の被害者による不公正是正行動に重要な役割を果たしていること が示されてきた。本研究では、同じ研究方法を用いて、第三者が行う不公正是正行動においても、行為者の不公正な意図が重要な役割を果たしているかどうかを 実験によって検証した。実験の結果、意図の効果は見られたものの、意図がない状況でも、多くの参加者が不公正是正行動をとることが示された。これらの結果 は、第三者による不公正是正行動では、“不公正な意図”はもとより“不公正な結果”が重要な役割を果たしていることを示唆している。

Author(s): 
清成 透子 ・ マーガレット フォディー ・ 山岸 俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

本研究の目的は,信頼の内集団バイアス行動,すなわち,外集団成員よりも内集団成員に対してより強い信頼行動を 人々が示すのは,分配委任ゲーム状況のみであり,信頼ゲームではそういった内集団信頼は生じないことを明らかにすることにある。この予測を確認するため に,日本人参加者79名,オーストラリア人参加者83名を用いて二つのゲームを比較した実験を実施したところ,本研究の予測通りの結果が得られた。本研究 の予測は,内集団ひいき行動や信頼の内集団バイアスは集団内での一般互酬性への期待に基づいて生じることを示す山岸とその共同研究者達の知見から導かれて いる。さらに本研究では信頼ゲームに内在する直接交換の側面が人々に一般交換の期待を抱くのを阻害し,その結果,集団内部の互酬性に対する期待を抑圧する 可能性についても論じている。実験の結果,信頼ゲーム条件では,82名中28名の参加者が内集団分配者を信頼し,29名が外集団分配者を信頼した。これに 対して,一般交換の期待が内包されている分配委任ゲームでは,80名中47名が内集団分配者を信頼し,外集団分配者を信頼したのは37名であった。また, 本研究では日本人とオーストラリア人参加者の間に文化差は認められず,内集団バイアス行動が,従来の社会心理学で議論されているような内集団ステレオタイ プからではなく,一般交換に対する期待が内集団信頼を生み出す源であるという山岸らのこれまでの知見が日本文化特有であるという可能性を否定し,山岸らの 議論のより一般化可能性を示唆するものでもある。

Author(s): 
堀田結孝 ・ 山岸俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

最後通告ゲームでの不公平分配の拒否動機を検討するため,228名を対象とし,最後通告ゲームと,受け手が拒否 しても提案者の利益は変わらない一方的最後通告ゲームを用いた実験を実施した。更に,一方的最後通告ゲームでの拒否動機が,社会的罰に基づくものか,同一 性保護(福野・大渕, 2001)に基づくものであるのかを検討するため,受け手の拒否が提案者に伝わる“伝達ありゲーム”と,伝わらない“伝達なしゲーム”の,2種類の一方的 最後通告ゲームが設定された。3種類のゲーム条件およびプレイヤー条件は,すべて参加者間要因として操作された。2種類の一方的最後通告ゲームでの拒否率 は,最後通告ゲームでの拒否率の半分程度存在しており,伝達ありゲームと伝達なしゲームの間で,拒否率に差はなかった。結果は,最後通告ゲームでの不公平 分配の拒否のかなりの部分が,同一性保護に基づいていることを示唆している。最後に,コミットメント装置(Frank, 1988)としての同一性保護の適応的役割についての考察が加えられた。

Author(s): 
TOSHIO YAMAGISHI AND SHIGEHITO TANIDA
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

According to both social value orientation and social utility models (in social psychology and economics respectively), people with a pro-social value orientation cooperate in the one-shot prisoner’s dilemma game because they internalize payoffs to other people as a part of their social utility. To examine the validity of these models, we used an eye-movement tracking device to determine whether cooperators in one-shot PD games pay more attention than defectors to the other player’s payoffs . We predicted that differential allocation of attention would emerge when, and only when, a decision-making heuristic was suppressed by increasing the complexity of the payoff matrix, thereby forcing players to engage in deliberate decision-making . Results of a one-shot PD experiment with 62 players supported this hypothesis; cooperators using a complex payoff matrix (heuristic-suppressed condition) gazed longer at their partner’s payoffs than did defectors, but no difference was observed between cooperators and defectors using a simple payoff matrix (control condition). Moreover, cooperators in the control condition, spent about half of their gaze time looking at the mutual cooperation cell, focusing primarily on their own payoff. (180 words)

Author(s): 
三船恒裕 ・ 牧村洋介 ・ 山岸俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

内集団ひいきの説明原理として,社会的アイデンティティー理論が幅広く支持されているが,その説明力の限界が指 摘されており,近年では閉ざされた一般的互酬性の期待仮説(Yamagishi, Jin, & Kiyonari, 1999)が代替案として提案されている.しかし,Yamagishi et al. (1999) の理論は最小条件集団の結果のみを基盤としており,実在カテゴリーで構成される集団への一般化可能性を検討する必要ある.そこで,実在カテゴリーとして国 籍を用いて,神・山岸(1997)の囚人のジレンマ実験を実施した.結果は,外集団成員に対してより協力的に振舞う,つまり外集団ひいきが観察された.こ の結果は上記の両理論から導き出される予測とは異なり,最小条件集団実験を基盤とした理論を安易に他のパラダイムへ一般化することの危険性を示唆するもの である.さらに,事後質問と協力行動の分析から外集団ひいきの原因を推察する.

Author(s): 
鈴木 直人 ・ 高橋 知里 ・ 山岸俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

互いに矛盾する命題に対する中国人の反応を調べたPeng & Nisbett (1999)に関する代替的な解釈を検証するために,日本人参加者141名を参加者とする実験を行なった。Peng & Nisbett (1999)は,2つの矛盾命題の妥当性判断における差が,2つの命題が独立に提示される場合よりも同時に提示される場合に小さくなることを見出した(す なわち,折衷的判断が起こった)。このパタンはアメリカ人の間では見られなかった。本研究では,彼らの実験の部分的追試を行ない,アジア人の折衷的判断が 社会的領域に特定的なものであるとする仮説を検証した。本研究では矛盾命題に対する参加者の反応を2つの条件で比較した。社会的文脈あり条件では,各命題 が特定の人物の意見として表現された。社会的文脈なし条件では,提示した命題は同じであるが,誰がその意見を言ったのかに言及せず,一般的な意見として表 現した。結果は,社会的文脈が折衷的判断が生じるための必要条件であることを示していた。

Author(s): 
山岸俊男 ・ 橋本博文 ・ 鈴木直人
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

本研究ではKim & Markus (1999)におけるペン選択実験の結果、すなわちアメリカ人は東洋人よりもユニークな色のペンを選択するという実験結果を、単純にアメリカ人の独自性へ の選好、東洋人の適合性への選好に基づく行動と理解するよりも、それぞれの社会に生きるうえで適応的な「デフォルト戦略」として理解することがより妥当で あることを示すものである。本研究ではまず、ペンを選択する状況を特定しない場合において日本人よりもアメリカ人の方がユニークな色のペンを選択するとい う彼らの結果を再現し、その上でペンを選択する状況を特定する場合、すなわちデフォルトの状況定義が必要とされない場合において、彼らの実験結果に見られ た文化の差がなくなるという結果を示す。より具体的には、ペンを5人のうち最初に選択する状況であると強調された場合、アメリカ人参加者は日本人参加者と 同様に多数派のペンを選択し、ペンを5人のうち最後に選択する状況であると強調された場合、日本人参加者はアメリカ人と同様に少数派のペンを選択する傾向 を示したのである。本研究から示唆されるのは、状況の定義が特定されない場合に日本人はペン選択状況をデフォルトで最初に選択する状況と同じであると想定 している(そして、後から選択する人の反応を気にする)一方、アメリカ人はペン選択状況をデフォルトで最後に選択する状況と同じであると想定している(そ して、他の人の反応を気にする必要がない)ということである。

Author(s): 
品田 瑞穂 ・ 山岸 俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

近年の実験研究では、社会的交換において第三者の立場にある参加者が、参加者自身にとって罰行動が何の利益もも たらさない場合であっても、他者を搾取した非協力者を罰するためにすすんでコストを支払うことが示されている。本研究では、このような第三者による罰行動 は、協力的な社会的交換を維持するための二次の協力行動であると考える。重要な社会的交換が外集団成員よりも内集団成員との間で行われることを所与とする と、第三者による罰行動は内集団成員に対してより向けられやすいと考えられる。Shinada, Yamagishi, & Ohmura (2004) はこの予測を検討する実験を行い、協力者は内集団の非協力者をより強く罰するが、非協力者は逆に外集団成員を強く罰するという結果を示している。本研究 は、Shinadaらの実験における外集団への罰行動を、相手との利益の差を最大化するための競争的行動と解釈し、罰しても相手との利得差が拡大しない実 験で、参加者が内集団成員と外集団成員に対し罰の機会を与えられる実験を実施した。実験の結果、仮説を支持する結果が得られた。参加者は、外集団の非協力 者よりも内集団の非協力者を罰するためにより多くの金額を支払った。

Author(s): 
Bram Cadsby, Yasuyo Hamaguchi, Toshiji Kawagoe, Elisabeth Maynes and Fei Song
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

To investigate the effects of gender and national culture on economic behavior, we compare all-male and all-female groups from Japan and Canada in the context of a threshold public goods game with a strong free-riding equilibrium and many socially efficient threshold equilibria. Females and Canadians exhibit higher levels of conformity when compared with males and Japanese, respectively. However, such symmetric group behavior translates into significantly tighter equilibrium convergence only for Canadian females. Canadians, particularly Canadian females, are more successful at providing the public good than Japanese. The results suggest that the prevalence of different notions of self-construal may affect behavior.

Author(s): 
TOSHIO YAMAGISHI AND NOBUHIRO MIFUNE
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

Two explanations of why shared group membership promotes cooperation in social dilemmas were compared. According to the fear-greed model of social identity proposed by Simpson (2006), shared group membership reduces greed but not fear, and, thus, should promote altruistic behavior toward in-group members in the absence of fear. According to the group-heuristic model proposed by Yamagishi and colleagues, altruistic behavior toward in-group members is a “ticket” to enter a generalized exchange system; people are not predicted to behave altruistically when it is made salience that no system of generalized exchange operates in the group. We tested these models in a dictator game experiment with two conditions. In the common knowledge condition, either model predicts greater altruism toward in-group recipients. In the unilateral knowledge condition—when the dictator knows the group membership of the recipient, but the recipient does not know the membership of the dictator—the fear-greed model predicts greater altruism toward in-group recipients. In contrast, the group heuristic model does not predict such in-group bias in altruism since. The results of the experiment clearly support the group heuristic model.