Language: 日本語 English

制度設計/ゲーム工学

First Name(English): 
Michihiro
Last Name(English): 
Kandori
Speciality: 

ゲーム理論、ミクロ経済理論

Interests: 

くり返しゲームと協調、マーケットデザイン、実験・行動経済学

Recent Thoughts: 

長期的関係において、各人が相手の行動についての不完全な情報を得るケースでは、どの程度の協調が達成できるかということはまだ完全には理解されていません。この未解決問題に取り組むとともに、学校選択制や研修医制度に応用されているマッチング理論について、本研究所の小島氏安田氏と共同で研究を進めています。

Publications: 
  • 2006, “Efficiency in Repeated Games Revisited: The Role of Private Strategies” (joint with I. Obara), Econometrica, Vol 74, No. 2, February, 499-519.
  • 2008, “Decentralized Trade, Random Utility and the Evolution of Social Welfare” (joint with R. Serrano and O. Volij), Journal of Economic Theory, Vol.140, .No. 1, 328-338, (May).
  • 2008, “Repeated Games”, in New Palgrave Dictionary of Economics, 2nd edition, Palgrave Macmillan, (May 30, 2008).
Recent Works: 
  • 2008, “Weakly Belief-Free Equilibria in Repeated Games with Private Monitoring”
  • 2009, “Understanding Stable Matchings: A Non-cooperative Approach” (with F. Kojima and Y. Yasuda).
Affiliation: 
東京大学

第6回学校選択制研究会「教育ヴァウチャーと学校選択」

日時: 
2009年4月20日(月)16時から
場所: 
日本財団ビル3階A会議室(http://www.vcasi.org/access.html)
発表者: 
赤林英夫先生(慶応義塾大学経済学部/教育の経済学、家族の経済学、労働経済学)
概要: 
学校選択と教育バウチャーに関する諸外国の研究例をいくつかとり挙げ、議論の整理を行うと共に、わが国における代表的なバウチャー政策である(と考えられる)私立高等学校授業料減免制度の効果の分析結果の一部を紹介する。

VCASIは今般、企業を含む広義の社団組織としてのコーポレーションという概念の捉え直しを、理論・実証・政策の諸領域にわたって検討する研究プロジェクト「コーポレーション」を立ち上げた。本公開フォーラムはそのキックオフといえるもので、プロジェクトメンバーを中心に今後の課題について広く採り上げ、また議論することを目的としている。フォーラムは、

(1)認知科学の成果を取り入れたコーポレーション概念の理論的検討、

(2)日本・西欧・イスラーム・中国における社団組織の比較分析、

(3) (1)(2)を踏まえたコーポレート・ガバナンスや雇用問題の検討

をそれぞれ主題とする3部より構成され、パネルには総勢15名の研究者・実務家が立った。

制度研究と限定合理性
川越敏司 : 公立はこだて未来大学准教授 VCASIフェロー

制度研究にとって、人間行動を詳しく知ることがますます重要になってきている。かつてのマクロ経済政策を巡る理論的論争においては、裁量的な政策を取る政府の行動は、民間に先読みされているので効果を発揮せず、悪影響すらあるので、むしろ裁量をやめて、政府は一定のルールに則って政策の運営をすべきだとの主張がなされた。この主張の是非を論じるのは本稿の目的ではないが、経済政策決定の場面でもゲーム理論的な思考が重要になったきっかけであったことだけは間違いないだろう。
Author(s): 
Atsushi Kajii, Horyuki Kojima, and Takashi Ui
Date: 
Sat, 2008-11-01
Abstract: 

In order to describe partial cooperation structures, this paper introduces complete coalition 

systems as collections of feasible coalitions. A complete coalition system has the property that, 

for any coalition, if each pair of players in the coalition belongs to some feasible coalition 

contained in the coalition then the coalition itself is also feasible. The union stable systems, 

which constitute the domain of the Myerson value, are a special class of the complete coalition 

systems. As an allocation rule on complete coalition systems, this paper proposes an extension 

of the Myerson value and provides an axiomatization for it. The extended Myerson value 

coincides with the Myerson value over the union stable systems, but it also assigns payoff 

vectors to complete coalition systems which are not union stable systems. Thus, the extended 

Myerson value provides one method of more refined assignments of payoff vectors than the 

Myerson value. 

 

 

第5回学校選択制研究会「学校選択制導入の教育的効果と経済的帰結」

日時: 
2009年3月6日(金)16時から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
吉田あつし氏(筑波大学システム情報工学研究科/教育データ、医療データの統計分析、 医療システムと倫理)
概要: 
このたびVCASIでは、筑波大学システム情報工学研究科に在籍で、教育データ、医療データの統計分析、医療システムと倫理がご専門の吉田あつし先生にご協力いただき、以下の要領で第5回VCASI学校選択制デザインプロジェクト連続研究会「学校選択制を考える」を開催することとなりました。
この発表では、以下の3つの点について報告します。
  1. 足立区の公立中学校を例にとって、学校選択制の導入後、生徒のふるい分け(StudentSorting)は起こっているのか、学校間の成績の格差は拡大しているのかの検証結果
  2. 足立区及び23区全体のデータを用いて、学校選択制の導入の結果、学校の質が地価に与える効果が小さくなったのかを検証した結果
  3. 23区全体のデータを用いて、学校選択制の導入が私立中学への進学率や私立中学の学費に与えた影響についての報告

なお、吉田先生のご研究については、以下をご覧下さい。
http://www.fiberbit.net/user/mo6d195/index.html

VCASI公開研究会「社会のルールについてIV: 障害と経済について」

日時: 
2009年3月19日(木) 13:00~17:10
場所: 
日本財団ビル2階 第1~4会議室
発表者: 
金子能宏氏(国立社会保障人口問題研究所)
松井彰彦氏(東京大学:VCASIフェロー) ※
両角良子氏(富山大学)
長江亮氏(早稲田大学高等研究所)
関口洋平氏(東京大学 大学院)
コーディネーター: 
川越敏司氏(公立はこだて未来大学:VCASIフェロー)
概要: 

障害者の基本的人権と自由を守り、これらによってもたらされる利益を完全かつ平等に享受できることを謳った「国連障害者権利条約」が国連総会で採択されたのが2006年12月13日。わが国は2007年9月28日に調印し、現在はその批准に向けての働きかけが行われています。

他方、国内法の整備も急務となっており、その流れを受けて障害者法制・政策の転換が始まろうとしています。なぜなら障害者権利条約は、障害を医学的見地に立ってとらえることから、社会における問題としてとらえるという障害者観のパラダイム転換を反映した内容になっているからです。そして障害者問題の根源は社会制度の中にあるという考え方が広まるにつれ、社会科学的分析の必要性が高まっています。近時のゲーム理論や実験経済学、計量経済学の発展もまた、こうしたニーズに応えて分析を行う際のツールを提供しています。

今回の研究会では「障害と経済」と題して、障害学と経済学の学際的共同研究のこれまでの成果を発表します。これは、新しい時代の障害者観や障害者問題に関する政策を考えるにあたって、最先端の研究動向を紹介することで、障害学だけでなく、社会科学全体の進歩に寄与しようというものです。ご期待ください。

(※)松井彰彦氏(東京大学:VCASIフェロー):東京大学で「学術創成研究:総合社会科学としての社会・経済における障害の研究」の研究代表者をつとめている。

プログラム
日時:     2008年12月16日(火)13:00から
Author(s): 
Fuhito Kojima
Date: 
Wed, 2009-01-21
Abstract: 
Stability is a central concept in matching theory, while nonbossiness is im-
portant in many allocation problems. We show that these properties are incompatible:
There does not exist a matching mechanism that is both stable and nonbossy.
Author(s): 
Fuhito Kojima
Date: 
Wed, 2009-01-21
Abstract: 
This paper proposes a new stability concept in matching markets
between schools and students, robust stability. A mechanism is ro-
bustly stable if it is stable, strategy-proof and also immune to a com-
bined manipulation, where a student first misreports her preferences
and then blocks the matching that is produced by the mechanism.
First, we show an impossibility result: Even when school priorities
are publicly known and only students can behave strategically, there
is no robustly stable mechanism. Our main result characterizes the
market conditions under which a robustly stable mechanism exists.
Specifically, we show that there exists a robustly stable mechanism if
and only if the priority structure of schools is acyclic (Ergin 2002),
and in that case, the student-optimal stable mechanism is the unique
robustly stable mechanism.
より良い学校選択制を目指して
執筆者:安田洋祐 政策研究大学院大学助教授

公立小学校や公立中学校の生徒達が、従来の通学区域にしばられることなく複数の選択肢の中から学校を選ぶことを可能にする「学校選択制」は、今日最も注目を集めている政策問題の一つだ。1998年の三重県紀宝町を皮切りに全国で導入が進められているこの新しい制度を巡っては、各学校の特色や生徒数の増減に与える影響などを中心に、導入当初より活発に論争や研究が行われてきた。本稿では、学校選択制の是非に関して身近な例を用いながら分かりやすく整理すると共に、著者自身の研究テーマであるメカニズムデザイン理論の視点から、学校選択制の制度設計についても論じてみたい。

Author(s): 
Toshiji Kawagoe and Hirokazu Takizawa
Date: 
Fri, 2008-10-24
Abstract: 
The centipede game is one of the most celebrated examples of the paradox of backward induction. Experiments of the centipede game have been conducted in various settings: two-person games with linearly increasing payoffs (McKelvey and Palfrey, 1992), two-person games with constant-sum payoffs (Fey, McKelvey and Palfrey, 1996) and three-person games (Rapoport et al. 2003). The deviations from the subgame-perfect equilibrium prediction observed in laboratories have so far been attributed to some kind of fairness concern or altruism of the subjects. This paper attempts to offer another explanation for the observed deviations by using level-k analysis, a non-equilibrium model of strategic thinking. We show that level-k analysis gives consistently good predictions for the results of experimental centipede games. The results suggest that experimental results of centipede games be explained without invoking fairness or altruism.

第4回学校選択制研究会『理論的拡張』

日時: 
2008年12月16日(火)13:00から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
小島武仁氏(Yale大学;VCASIフェロー)
安田洋祐氏(政策研究大学院大学;VCASIフェロー)
概要: 
メカニズムデザイン理論やマッチング理論の学校選択制への応用に関する最新の学術論文の輪読を通じ、実際に全国各地で導入が進められている学校選択制について現状分析や政策提言を行なっていく上でのひとつの理論的基礎を身につけると同時に、必要に応じてそれらの理論に基づくアプローチの限界や補完的アプローチの可能性について検討することを目指します。

第4回の今回は、以下の文献に関する報告です。
  1. YK Che and F Kojima. (2008). "Asymptotic Equivalence of Probabilistic Serial and Random Priority Mechanisms." Mimeo.
  2. A Abdulkadiroglu, YK Che, Y Yasuda. (2008). "Expanding "Choice" in School Choice." Mimeo.

 

 内外の実務家、研究者、学生の皆様のご参加を広く歓迎いたします。参加を希望する方は下記のアドレスへメールをお送りください。

event_at_vcasi.org

なお、学校選択制デザインプロジェクトの詳細については学校選択制デザインプロジェクトウェブサイトでご確認ください。