Language: 日本語 English

数理科学

Author(s): 
Mamoru Kaneko and Aniruddha Mitra
Date: 
Fri, 2010-10-01
Abstract: 
This paper provides an analysis of discrimination and prejudices from the perspective of inductive game theory. We extend the festival game, originally given by Kaneko-Matsui, to include new constraints on the observability of ethnic identities and on accessible locations for pilayers. We characterize the Nash equilibrium set, which reveals a different variety of segregation patterns and discriminatory behavior than before. In order to facilitate the analysis of discrimination and prejudices, we introduce a measure of discrimination, which chooses a representative equilibrium with the smallest degree of discrimination. Using this measure, we discuss various new phenomena, such as discrimination in an ethnic hierarchy; similar ethnicities as discriminated and as discriminating; and mutual discrimination. The introduction of limited observability and accessibility enables us to obtain those results.. 

 

伊藤伸泰氏「生物の進化と多様化のメカニズム」(第31回VCASIセミナー)

日時: 
2010月11日10日(水)18:30-
場所: 
日本財団ビル2階第8会議室(http://www.vcasi.org/access.html)
発表者: 
伊藤伸泰氏(統計力学、計算物理学/東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻/http://aph.t.u-tokyo.ac.jp/~ito/)
概要: 
生物多様性年なる今年は「多様性」について耳にする機会が増えたようである。「多様性(diversity, variety)」とは、さまざまなものがある状態を意味することばであるが、多様さにもいろいろとあるように思われる。いろいろなものが、まったくばらばらに同居しているようにみえるものもあれば理路整然と並んでいるものもある。生物生態系の多様さと、人類の文化の多様さ・店にならぶ百貨の多様さとには、どれほどの類似・相異があるのであろうか。本講演では、多様性を示す数理模型を使ってこうした問題を考えるための基礎を議論したい。多様さを生み出し維持してゆくことができる系を「多様系(diversifying system)」と捉え、多様系の多様性を議論したいのである。例えばこれまでに、まったく乱雑な多様系や、個々が強く相関した臨界的な多様系は知られている。しかし一方、多様系の典型と考えられる生物進化の解明ははじまったばかりである。生物生態系の進化は、引き延ばされた指数関数(stretched exponential function)で特徴付けられることが明らかとなった。この関数はコンビニエンスストアの商品棚に並ぶ商品にも観察されており、経済・社会現象への新しいアプローチを拓くものと期待したい。
 
ビデオあり: 
no
First Name(English): 
Naoki
Last Name(English): 
Masuda

 

Speciality: 

複雑ネットワーク,数理生物学,脳の理論

Interests: 

感染ダイナミクス,協力行動の進化,集団意見形成,神経経済学

Recent Thoughts: 

複雑ネットワークと脳は,一見関係ない研究テーマであり,関連をさほど意識しないで研究している.ただ,人の社会は複雑なネットワークを成し,脳が社会的な行動を生み出す,ということで,大きな目標としては,人の社会行動の理解や何らかの意味での応用を目指したい.直接関係しない論文を書いているときも,私なりに人の社会行動の理解へと向かっているつもりである.

Publications: 
  • 増田 直紀, 今野 紀雄. 複雑ネットワークの科学. 産業図書 (2005).
  • N. Masuda. Participation costs dismiss the advantage of heterogeneous networks in evolution of cooperation. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 274, 1815-1821 (2007).
  • N. Masuda, B. Doiron. Gamma oscillations of spiking neural populations enhance signal discrimination. PLoS Computational Biology, 3, e236, 2348-2355 (2007).
  • 増田 直紀, 今野 紀雄. 複雑ネットワーク―基礎から応用まで. 近代科学社(2010)
Recent Works: 
  • N. Masuda, H. Ohtsuki. A theoretical analysis of temporal difference learning in the iterated Prisoner's Dilemma game. Bulletin of Mathematical Biology, 71, 1818-1850 (2009).
  • N. Masuda. Immunization of networks with community structure. New Journal of Physics, 11, 123018 (2009).
  • N. Masuda, Y. Kawamura, H. Kori. Collective fluctuations in networks of noisy components. Preprint: arXiv:0911.5013
Affiliation: 
東京大学 大学院情報理工学系研究科
Author(s): 
川越敏司
ISBN: 
4757122586
Published Date: 
Wed, 2010-03-17
Publisher: 
NTT出版
Abstract: 
経済学をはじめ、政治学、社会学、経営学などに幅広く応用されているゲーム理論。そのなかで、発展めざましい行動経済学や実験経済学の成果をふまえ、従来のゲーム理論の「クールで合理的な人間」という前提を修正し、感情をもった限定合理的な「リアルな人間」の多様な行動を解明することをめざした「行動ゲーム理論」が生まれた。本書はこの行動ゲーム理論の、日本初の本格的入門書である。内容は高度だが、ボードゲームや小説など、身近で楽しい話題をきっかけに、学部学生レベルでも理解できるように解説している。
First Name(English): 
Jun
Last Name(English): 
Tani

 

Speciality: 

計算・脳認知科学

Interests: 

高次認知、脳、ロボット

Recent Thoughts: 
人間は論理を操作したり、言葉を操ったりして、認知的な思考を深めることができます。そのような思考のプロセスは、既存の情報処理の枠組みでは、記号表現とその操作によって実現可能だと考えられてきました。しかしながら、脳の中のどこを探しても、記号に相当するような神経活動は見出されていません。私自身は、あたかも記号があって操作されているように考えられてしまうところの、人間の脳のメカニズムの実態に迫れればと思っています。
Publications: 
  •  Tani J: “Autonomy of Self at criticality: The perspective from synthetic neuro-robotics” Adaptive Behavior, Vol.17, No.5, pp.421-443 (2009)
  •  Yamashita Y and Tani J: “Emergence of functional hierarchy in a multiple timescale neural network model: a humanoid robot experiment”, PLoS Computational Biology, Vol.4, Issue.11, e1000220 (2008)
  •  Tani J, Nishimoto R, Paine RW: “Achieving ‘organic compositionality’ through self-organization: Reviews on brain-inspired robotics experiments”, Neural Networks, Vol.21, pp.584-603 (2008)
Recent Works: 
 
Affiliation: 
理化学研究所 
2009年12月9日,VCASIでは複雑ネットワークがご専門の増田直紀氏(東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)を迎え,第18回VCASIセミナー「複雑ネットワーク上の進化ゲーム」を開催した。
First Name(English): 
Akihisa
Last Name(English): 
Tamura
Speciality: 

数理計画

Interests: 

離散最適化,離散凸解析,ゲーム理論

Recent Thoughts: 
離散凸解析と離散不動点定理の関係はまだまだ不明確です.離散不動点定理による離散凸解析の理解,新たな離散不動点定理の構築などを考えています.
Publications: 
  • Iimura, T., Murota, K. and Tamura, A.: ``Discrete fixed point theorem reconsidered,'' Journal of Mathematical Economics, 41 (2005), 1030--1036.
  • Fujishige, S. and Tamura, A.: ``A two-sided discrete-concave market with possibly bounded side payments: An approach by discrete convex analysis,'' Mathematics of Operations Research}, 32 (2007), 136--155.
Recent Works: 
田村明久:離散凸解析とゲーム理論,(2009),朝倉書店.
Affiliation: 
慶應義塾大学・理工学部数理科学科

第18回VCASIセミナー「複雑ネットワーク上の進化ゲーム」(増田直紀先生)

日時: 
2009年12月9日(水)17:00-18:30
場所: 
日本財団ビル2階 第1,第2会議室
発表者: 
増田直紀(東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻/複雑ネットワーク/脳の理論)
コーディネーター: 
鈴木和尭(VCASI研究助手)
概要: 
人間関係の織り成すネットワークは複雑である。例えば、各個人がつながっている相手数は人によって異なることが普通である。そのような非一様なネットワーク上の社会的ジレンマゲームについて、協力行動の進化が促進されることが、2005年以来知られている。それ以来、複雑ネットワーク上でのゲームについて盛んに研究が行われている。実は、多くの結果は必ずしも頑健ではない。例えば、利得行列を少し変えたり、各プレーヤーが戦略を更新する規則を変更したり、非一様なネットワークにおける総利得の定義を変えたりすることによって、結果は様々に異なりうる。もっとも、そのような方向に研究が進んでいる現状にはそれなりの事情がある。ネットワーク上のゲームの定義について合意がとれていないことが大きな実状の1つであり、社会科学の諸領域を巻き込んだ議論が必要である。本発表では、複雑ネットワークの簡単な導入の後に、その上の進化ゲームについて、上の議論を踏まえつつ紹介を行う。


参考論文:
増田直紀「ネットワーク上の進化ゲーム」人工知能学会誌23巻5号(2008年9月)
ビデオあり: 
報告ページにビデオあり

 2009年6月13日、VCASIでは組み合わせ最適化、数理計画法がご専門の田村明久氏(慶応義塾大学理工学部数理科学科)を迎え、第13回VCASIセミナー「離散凸解析とゲーム

第13回VCASIセミナー「離散凸解析とゲーム理論」

日時: 
2009年6月13日(土)10:30-18:30
場所: 
政策研究大学院大学4階会議室4A
発表者: 
田村明久氏(慶応義塾大学理工学部数理科学科)
概要: 
このたび東京財団仮想制度研究所VCASIでは、慶応義塾大学理工学部数理科学科教授で、組み合わせ最適化、数理計画法がご専門の田村明久先生にご協力いただき、以下の要領で第13回VCASIセミナーを開催することとなりました。

Author(s): 
横尾真
ISBN: 
4501541407
Published Date: 
Thu, 2006-06-01
Publisher: 
東京電機大学出版局
Abstract: 
オークション理論およびその基礎となるゲーム理論についてわかりやすく解説。通常のゲーム理論の本では扱われない内容や、組合せオークションなどの情報科学とゲーム理論の境界領域の最先端の研究内容についても紹介する。
Field Body: 

Author(s): 
渡辺隆裕
ISBN: 
4532133467
Published Date: 
Tue, 2008-04-08
Publisher: 
日本経済新聞出版社
Abstract: 
【経済学から政治学、経営学まで、いまやゲーム理論抜きでは理解は不可能だ。基礎知識から実際の意思決定にどう生かすかまで、事例を駆使して親切丁寧に解説する、待望の包括的テキスト】
●意思決定を科学する
ゲーム理論とは複数の意思決定主体が、その意思決定に関して相互作用する状況を研究する学問。意思決定主体とは、個人であったり、企業であったり、時には国家であったりし、現在考えている問題で、1つのまとまった意思決定ができると認識できる単位である。このような、意思決定をする主体が2 つ以上あり、それらが相互に影響を及ぼしあいながら意思決定を行う時に、どのように行われるか、又はどのように行われるべきか、に対する理論がゲーム理論である。例えば、新製品の開発を行う企業の意思決定は、同業他社の決定に大きく左右されるであろうし、国家間の交渉で、強硬に出るか妥協するかなどは相手国の出方に影響を受けるだろう。自分が意思決定を行うときには、「相手がどうするか」を必ず考えなければならない。そこでは「自分たちがこうすれば、相手はこうする。だから自分たちのとる戦略はこうだ」と相手の出方を考えて、意思決定を行わなければならない。ゲーム理論は経営や政策を初めとする複数の主体の利害が絡むような意思決定の場面を「ゲーム」と捉えて分析しようとする意思決定の科学である。
ゲーム理論は1970 年代,80 年代の研究の成果を経て、90 年代からは経済学の中心的な分析手法として盛んに用いられるようになった。現在は経済学以外にも応用範囲を広げ、経営学・社会学・政治学・法学・生物学などの多くの分野に用いられている。
Field Body: