Language: 日本語 English

経済学

第14回VCASIセミナー「医療経済学研究の政策への貢献---米国での概要と感染症対策の例」

日時: 
2009年7月23日(木)17:30-
場所: 
日本財団ビル3階A会議室
発表者: 
兪炳匡先生(VCASIフェロー、米国Rochester大学医学部助教授)
橋本英樹先生(東京大学医学部、同大学院医学研究科教授)
概要: 
今回は、医療経済学、医療政策についてアメリカで先端的な教育、研究に従事している兪教授に、前半で、医療経済学研究のトレンドについてお話しいただき、後半に兪教授のご専門で、時宜的にも重要なインフルエンザ研究について(特に大規模感染対応策の経済評価、医療制度の国際比較、経済学に限らず疫病、数学モデルを含む)お話しいただきます。そのうえで、橋本先生から、日本の現状を踏まえてコメントをいただきます。ご専門を問わず医療経済学と医療政策にご関心ある方のご参加をお待ちしております。

なお、兪先生のご研究については、
http://www.vcasi.org/fellow/%E5%85%AA-%E7%82%B3%E5%8C%A1

第2回 インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築プロジェクト研究会

日時: 
2009年7月11日(土)13:00から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
岡部耕典(早稲田大学)
中根成寿(京都府立大学)
概要: 
本プロジェクトでは、「障害者の権利条約」に含まれている人権価値(尊厳、自律、平等、参加)の含意を明らかにしながら、雇用や所得保障をめぐる障害者問題を実証的に検証し、障害の有無を問わず誰もが住みやすいインクルーシブな社会をデザインする構想の中に障害者政策を位置づけるために、具体的な政策提言を試みます。

第二回研究会の今回は、以下の点について報告します。
1.岡部耕典 「障害者自立支援法の利用者負担(応益負担)の社会政策的意味」
2.中根成寿「障害者家族における家族ケアの特性と限界ー規範から政策に向けて」
Author(s): 
鶴光太郎、水町勇一郎、樋口美雄
ISBN: 
4535555788
Published Date: 
Sun, 2009-03-01
Publisher: 
日本評論社
Abstract: 
もっとも重要なカギは「ヒト」の力。「木を見て森を見ず」ではなく「広角レンズ」の視点で、日本の労働市場を支える制度・仕組みの新たな「かたち」とそれに向けた改革の方向性を提示。

Field Body: 

Author(s): 
猪木武徳
ISBN: 
4121020006
Published Date: 
Fri, 2009-05-01
Publisher: 
中央公論新社
Abstract: 
第二次大戦後の世界は、かつてない急激な変化を経験した。この六〇年を考える際、民主制と市場経済が重要なキーワードとなることは誰もが認めるところであ ろう。本書では、「市場化」を軸にこの半世紀を概観する。経済の政治化、グローバリゼーションの進行、所得分配の変容、世界的な統治機構の関与、そして 「自由」と「平等」の相剋―市場システムがもたらした歴史的変化の本質とは何かを明らかにする。
Field Body: 

Author(s): 
Toshiji Kawagoe and Akihiko Matsui
Date: 
Wed, 2009-05-27
Abstract: 
This paper studies the notion of inclusive communities by applying economics and game theory, which quickly became the standard analytical tool in economics over the last decades, to disability studies. First, we give a brief overview of basics of economics and game theory. In this step, we explain some key related concepts in game theory, strategic complementarity and network externality, that make a departure from the standard price theory, which by itself responds to some of the misguided criticisms against economics such as the market fundamentalism and the supremacy of rational agent in economic analysis. Economics affirms a modern view of human, such as an autonomous, rational decision-maker. So we would like to ask whether or not economics can have a fertile dialogue with disability studies that seems to deny this view, and if the answer is in the affirmative, then how. Although the importance of the right of self-determination is followed naturally by this view, we have to admit that any human in reality has no such cognitive/computational capacity to do so. Rather, humans in reality are influenced from surrounding socio-cultural environments and develop some boundedly rational behavior or blindly follow established conventions to resolve many problems they face. We explain a recent game theoretic attempt in which, in the first place, discrimination emerges as an equilibrium even if there is no inherent factor for that, and next, if one tries to understand such an equilibrium based on one’s limited experiences, then prejudices may emerge. The endogenous emergence of stigma is explained. Finally, as we point out that the advocacy of self-determination in disability movement leads to liberalism and it can be oppressive for people with mental and intellectual disabilities, we state that overcoming modern view of human rights in disability studies is necessary for establishing inclusive communities.
First Name(English): 
Juro
Last Name(English): 
Teranishi
Speciality: 

金融史、日本経済論

Interests: 

政府と民間のインターフェイスとしての中間組織、アフリカの人種多様性と政府・民間のインターフェイス、銀行中心の金融システムの将来

Recent Thoughts: 

政府と民間のインターフェイスが必要で有効な条件はなにか。日本の高度成長期では業界団体や官庁の原局システムが中間組織として機能したが、今後はどうあるべきだろう。複数のインターフェイスが存在する条件は何か。アメリカのプルーラリズムはどのような状況下で生成してきたか。近年における変容をどう考えるか、など。

Publications: 
  • 日本の経済発展と金融 1982岩波書店
  • 経済開発と途上国債務 1995東京大学出版会
  • 日本の経済システム 2003 岩波書店
Recent Works: 
  • 戦前期株式市場のミクロ構造と効率性 (日本銀行)『金融研究』2009刊行予定
  • 明治大正の投資家社会  成城大学経済学年報 2009刊行予定
Affiliation: 
日本大学

第13回VCASIセミナー「離散凸解析とゲーム理論」

日時: 
2009年6月13日(土)10:30-18:30
場所: 
政策研究大学院大学4階会議室4A
発表者: 
田村明久氏(慶応義塾大学理工学部数理科学科)
概要: 
このたび東京財団仮想制度研究所VCASIでは、慶応義塾大学理工学部数理科学科教授で、組み合わせ最適化、数理計画法がご専門の田村明久先生にご協力いただき、以下の要領で第13回VCASIセミナーを開催することとなりました。

第1回 インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築プロジェクト研究会

日時: 
2009年05月30日 13:00から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
川越敏司氏(公立はこだて未来大学;VCASIフェロー)
川島聡氏(東京大学)
概要: 
この度VCASIでは、公立はこだて未来大学の川越敏司先生を中心に「インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築」と題し、障害学と経済学と法学の学際的共同研究の成果に基づいて、「障害者の権利条約」批准に向けて障害者政策の提言を行うこととなりました。
この条約は、障害者の被っている不利益の原因を個人の医学的症状ではなく社会の在り方に求めその不利益を人権問題として解決しようという考えに基づくもので今後の日本の障害者政策を大きく変えるであろうと考えられています。
本プロジェクトでは、この条約に含まれている人権価値(尊厳、自律、平等、参加)の含意を明らかにしながら、雇用や所得保障をめぐる障害者問題を実証的に検証し、障害の有無を問わず誰もが住みやすいインクルーシブな社会をデザインする構想の中に障害者政策を位置づけるために、具体的な政策提言を試みます。

第一回研究会では、以下に関する報告を行います。

1.川越敏司 "Economics, Game Theory and Disability Studies:Toward a Fertile Dialogue"
2.川島聡 「障害者権利条約の概要」
 
First Name(English): 
Michihiro
Last Name(English): 
Kandori
Speciality: 

ゲーム理論、ミクロ経済理論

Interests: 

くり返しゲームと協調、マーケットデザイン、実験・行動経済学

Recent Thoughts: 

長期的関係において、各人が相手の行動についての不完全な情報を得るケースでは、どの程度の協調が達成できるかということはまだ完全には理解されていません。この未解決問題に取り組むとともに、学校選択制や研修医制度に応用されているマッチング理論について、本研究所の小島氏安田氏と共同で研究を進めています。

Publications: 
  • 2006, “Efficiency in Repeated Games Revisited: The Role of Private Strategies” (joint with I. Obara), Econometrica, Vol 74, No. 2, February, 499-519.
  • 2008, “Decentralized Trade, Random Utility and the Evolution of Social Welfare” (joint with R. Serrano and O. Volij), Journal of Economic Theory, Vol.140, .No. 1, 328-338, (May).
  • 2008, “Repeated Games”, in New Palgrave Dictionary of Economics, 2nd edition, Palgrave Macmillan, (May 30, 2008).
Recent Works: 
  • 2008, “Weakly Belief-Free Equilibria in Repeated Games with Private Monitoring”
  • 2009, “Understanding Stable Matchings: A Non-cooperative Approach” (with F. Kojima and Y. Yasuda).
Affiliation: 
東京大学

第6回学校選択制研究会「教育ヴァウチャーと学校選択」

日時: 
2009年4月20日(月)16時から
場所: 
日本財団ビル3階A会議室(http://www.vcasi.org/access.html)
発表者: 
赤林英夫先生(慶応義塾大学経済学部/教育の経済学、家族の経済学、労働経済学)
概要: 
学校選択と教育バウチャーに関する諸外国の研究例をいくつかとり挙げ、議論の整理を行うと共に、わが国における代表的なバウチャー政策である(と考えられる)私立高等学校授業料減免制度の効果の分析結果の一部を紹介する。

VCASIは今般、企業を含む広義の社団組織としてのコーポレーションという概念の捉え直しを、理論・実証・政策の諸領域にわたって検討する研究プロジェクト「コーポレーション」を立ち上げた。本公開フォーラムはそのキックオフといえるもので、プロジェクトメンバーを中心に今後の課題について広く採り上げ、また議論することを目的としている。フォーラムは、

(1)認知科学の成果を取り入れたコーポレーション概念の理論的検討、

(2)日本・西欧・イスラーム・中国における社団組織の比較分析、

(3) (1)(2)を踏まえたコーポレート・ガバナンスや雇用問題の検討

をそれぞれ主題とする3部より構成され、パネルには総勢15名の研究者・実務家が立った。

Author(s): 
Takashi Ui
Date: 
Sun, 2009-02-01
Abstract: 

This paper considers a stock market with ambiguity-averse informed investors 

under the CARA-normal setting, and studies the relationship between limited mar- 

ket participation and the equity premium which is decomposed into the risk premium 

and the ambiguity premium. In a rational expectations equilibrium, limited market 

participation arises if the largest deviation of investors’ ambiguity increases suffi- 

ciently or if the variance of the stock return decreases sufficiently. In each case, a 

change in the risk premium and a change in the ambiguity premium may have oppo- 

site signs. This paper identifies conditions under which a change with the plus sign 

dominates and thus the equity premium increases when fewer investors participate 

in the stock market. 

 

 

First Name(English): 
Takashi
Last Name(English): 
Ui

 

Speciality: 

ゲーム理論,ミクロ経済学

Interests: 

ナイト的不確実性と非対称情報下の金融市場,非期待効用に基づくゲーム理論,ゲーム理論におけるポテンシャル関数

Recent Thoughts: 

最近,ナイト的不確実性と非対称情報下の経済モデルを提案したり,基本的な性質を調べたりしてきました.ナイト的不確実性については,世界金融危機との関連が指摘されています.そこで現在は,これまでの研究成果を用いて,ナイト的不確実性と非対称情報下の金融危機の理論研究に力を入れています.また,物理学,統計学,ORなどの考え方を,経済学に応用することに興味をもっています.

Publications: 
  • A Shapley Value Representation of Potential Games, Games and Economic Behavior 31 (2000), 121-135.
  • Robust Equilibria of Potential Games, Econometrica 69 (2001), 1373-1380.
  • Incomplete Information Games with Multiple Priors (with Atsushi Kajii), Japanese Economic Review 56 (2005), 332-351.
Recent Works: 
Affiliation: 
横浜国立大学

第4回VCASI公開フォーラム『コーポレーション』

日時: 
2009年3月28日(土) 10時から17時半
場所: 
日本財団ビル2F 大会議室
発表者: 
青木昌彦(VCASI主宰、スタンフォード大学名誉教授)
源河達史(新潟大学超域研究機構准教授;VCASIフェロー))
池上英子(New School for Social Research教授;VCASIフェロー)
池尾和人(慶應義塾大学経済学部教授;VCASIフェロー)
季衛東(上海交通大学法学院院長、神戸大学法学部教授;VCASIフェロー)
久米郁男(早稲田大学政治経済学部教授;VCASIフェロー)
宮島英昭(早稲田大学商学学術院教授;VCASIフェロー)
守島基博(一橋大学大学院商学研究科教授;VCASIフェロー)
中林真幸(東京大学社会科学研究所准教授;VCASIフェロー)
新原浩朗(経済産業省経済産業政策局産業組織課 課長)
酒井啓子(東京外国語大学大学院教授;VCASIフェロー)
瀧澤弘和(多摩大学グローバルスタディーズ学部准教授;VCASIフェロー)
谷口和弘(慶応義塾大学商学部准教授;VCASIフェロー)
鶴光太郎(RIETI上席研究員;VCASIフェロー)
植田一博(東京大学大学院総合文化研究科准教授;VCASIフェロー)
概要: 

グローバル化した世界において、企業の組織構造とコーポレート・ガバナンスはいかなるものになるのだろうか。

世界的な金融危機に直面する今日、株主志向のコーポレート・ガバナンスへの単純な収斂論には疑問が付され、この問いは一層切実なものとなっている。変化の先を見据えるためには、企業と企業を機能させる政治・社会制度との連関を見つつ、それらの果たす役割に着目することが必要である。他方、認知科学や脳科学における社会的認知に関する知見の蓄積や実験経済学の成果などから、経済学がこれまで依拠してきた、合理的個人を基礎として組織を捉えるモデルの限界が明らかになり、個人と組織の関係を分析する新たなアプローチが模索されている。企業を含む広義の社団組織としてのコーポレーションという概念の捉え直しが、理論・実証・政策の諸領域にわたって求められているといえるだろう。

今般、VCASIでは上述した問いにアプローチするべく、「コーポレーション」をテーマに研究プロジェクトを立ち上げた。本公開フォーラムはそのキックオフともいえるもので、プロジェクトメンバーを中心に今後の課題について広く採り上げ、また議論することを目的としている。

まず第1部では、集団的認知とコーポレート・ガバナンスの形態との結びつきを理論的に考察し、コーポレーションの多様化を分析する視座を提示する。続く第2部では、コーポレーションの自己統治を機能させる文化や社会規範が、それぞれの政治・社会において形成されてきた過程を、日本・中国・西欧・イスラームを事例に、比較・歴史的な視点から議論する。そして第3部では、こうした議論をふまえ、今日の経済危機や雇用問題をみるとき、いかなる政策的含意が引き出せるか議論する。

パネルには社会科学諸分野や認知科学などの研究者・実務家が立ち、ディシプリンを越えた討議を行う。
関心をお持ちの多くの方に、参加をお願いしたい。 (プロジェクトリーダー:青木昌彦)

プログラム:

(1) 第1部 コーポレーションの本質を再考する---認知システムとしての側面から
10:00-12:00
報告:青木昌彦(VCASI主宰、スタンフォード大学名誉教授)
ビデオあり: 
報告ページにビデオあり

第5回学校選択制研究会「学校選択制導入の教育的効果と経済的帰結」

日時: 
2009年3月6日(金)16時から
場所: 
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 
吉田あつし氏(筑波大学システム情報工学研究科/教育データ、医療データの統計分析、 医療システムと倫理)
概要: 
このたびVCASIでは、筑波大学システム情報工学研究科に在籍で、教育データ、医療データの統計分析、医療システムと倫理がご専門の吉田あつし先生にご協力いただき、以下の要領で第5回VCASI学校選択制デザインプロジェクト連続研究会「学校選択制を考える」を開催することとなりました。
この発表では、以下の3つの点について報告します。
  1. 足立区の公立中学校を例にとって、学校選択制の導入後、生徒のふるい分け(StudentSorting)は起こっているのか、学校間の成績の格差は拡大しているのかの検証結果
  2. 足立区及び23区全体のデータを用いて、学校選択制の導入の結果、学校の質が地価に与える効果が小さくなったのかを検証した結果
  3. 23区全体のデータを用いて、学校選択制の導入が私立中学への進学率や私立中学の学費に与えた影響についての報告

なお、吉田先生のご研究については、以下をご覧下さい。
http://www.fiberbit.net/user/mo6d195/index.html