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制度

7月4日に第5回東京財団フォーラムとして、「VCASIの実験-「制度」の分析を核とした超学際的バーチャル研究所の発足に向けて」を開催しました。多くの若手の研究者、メディア、霞ヶ関、シンクタンクの関係者など政策研究の最前線に携わっている方が集まり、VCASIステアリング・コミッティーからのプレゼンテーションに引き続き、活発な質疑が行われました。

Author(s): 
鈴木 直人 ・ 高橋 知里 ・ 山岸 俊男
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

本研究の目的は日本人の集団主義的行動の背後にあるメカニズムを明らかにすることにある。本研究では日本社会の 構造的特徴を集団の閉鎖性にあると仮定した上で、日本型社会構造を抽象化した村八分ゲームを日本人の参加者にプレイさせ、彼らの相互協調的自己呈示の変化 を調べた。実験では、39名の参加者を、相互協調性尺度への回答が他者に知らされる自己呈示条件と、そのような教示をしない自己知覚条件の2条件に割り振 り、村八分ゲームの前後での相互協調性を測定した。実験の結果、自己呈示条件では村八分ゲーム後に相互協調性の尺度得点が上昇し、自己知覚条件では相互協 調性が低下した。この結果は、日本人の自己認識は必ずしも集団主義的ではないが、集団からの排除を回避する為の社会的適法方略として謙虚な自己呈示をする ということを示唆している。

Author(s): 
山岸俊男 ・ 橋本博文 ・ 鈴木直人
Date: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

本研究ではKim & Markus (1999)におけるペン選択実験の結果、すなわちアメリカ人は東洋人よりもユニークな色のペンを選択するという実験結果を、単純にアメリカ人の独自性へ の選好、東洋人の適合性への選好に基づく行動と理解するよりも、それぞれの社会に生きるうえで適応的な「デフォルト戦略」として理解することがより妥当で あることを示すものである。本研究ではまず、ペンを選択する状況を特定しない場合において日本人よりもアメリカ人の方がユニークな色のペンを選択するとい う彼らの結果を再現し、その上でペンを選択する状況を特定する場合、すなわちデフォルトの状況定義が必要とされない場合において、彼らの実験結果に見られ た文化の差がなくなるという結果を示す。より具体的には、ペンを5人のうち最初に選択する状況であると強調された場合、アメリカ人参加者は日本人参加者と 同様に多数派のペンを選択し、ペンを5人のうち最後に選択する状況であると強調された場合、日本人参加者はアメリカ人と同様に少数派のペンを選択する傾向 を示したのである。本研究から示唆されるのは、状況の定義が特定されない場合に日本人はペン選択状況をデフォルトで最初に選択する状況と同じであると想定 している(そして、後から選択する人の反応を気にする)一方、アメリカ人はペン選択状況をデフォルトで最後に選択する状況と同じであると想定している(そ して、他の人の反応を気にする必要がない)ということである。