Language: 日本語 English

岩井 克人

岩井 克人

専門分野

経済理論、法理論

関心テーマ

不均衡動学、貨幣論、会社論、信任論、資本主義論、 思想史

最近考えていること、など

(1)われわれ人間を真に「人間」にしているのは、物理法則に従う物質としてでも遺伝的コードに支配された社会的本能でもなく、その「媒介」によってお互い同士を「普遍的」な人間として関係させる「社会的実体」としての言語・法・貨幣である。今後しばらく、これら社会的実体の「存在論」について思考したいと思っている。(2) 2007年から始まった「100年に一度」のグローバル経済危機は、資本主義の純粋化は必然的にその不安定性を増してしまうという『不均衡動学』の基本命題を実証してしまった。この危機の勃発に触発されて、最近、不均衡動学」の研究にもう一度立ち戻っている。(3)近代社会における人間の「私的関係」を編み上げる仕組みとしては契約関係のほかに、人が他人の利益のためにのみ仕事をする「信任」関係がある。信任受託者は、受益者に対して忠実義務を負い、不当利益の吐き出しが要求され、訴訟では挙証責任をもつ。私は今、この信任関係に関して、自己契約は契約ではないという契約法の第一公理を基礎にした一般理論の構築を試みている。(4)またこれらと並行して、『会社はこれからどうなるか』の英語版を作成する準備もしている。

主要既刊書籍・論文など

  • Disequilibrium Dynamics -- A Theoretical Analysis of Inflation and Unemployment, Cowles Foundation Monograph, (New Haven: Yale University Press, 1981). http://cowles.econ.yale.edu/P/cm/m27/index.htm

  • 『貨幣論』(筑摩書房, 1993. 3;ちくま学芸文庫, 1998.3).

  • 『会社はこれからどうなるのか』.(平凡社, 2003.2;平凡社ライブラリー, 2009.9)

新刊または進行中の著作

  •  “The Second End of Laissez-Faire-- Bootstrapping Nature of Money and Inherent Instability of Capitalism,”a paper presented at Interdisciplinary Workshop on Money at Berlin Free University, June 2009; 改訂版:CIRJE Discussion Paper, F-646東京大学経済学部, Oct. 2009.

  • “What Will Become of the (Japanese) Corporation? A Comparative Perspective,” 9th John Whitney Hall Lecture delivered at Yale University, Nov. 7, 2007; to be expanded into a book.

  • “A Theory of Fiduciary Relationships – Non-Contractual Foundation of Duty of Loyalty, Disgorgement Damages, and Strict Liability,” in preparation.

     

ホームページ

http://iwai-k.com/index-j.html

所属

国際基督教大学客員教授、武蔵野大学特任教授