
専門分野
中東現代政治、イラク政治
関心テーマ
イラクにおける国民統合、ナショナリズム、現代イスラーム運動
最近考えていること、など
戦後、国家分断と内戦の危機にあるイラク社会を見るに、学問の無力さをひしひしと感じる。その一方で、国際社会から途絶し生命の危機に晒されたイラク国内の 学界で、必死に海外の研究動向に追いついていかなければと、もがく学者たちの焦りが伝わってくる。彼らを見ていると、まだまだ学者にはやるべきことがある なあ、と思うのですが、まずはこの最悪の治安情勢のなかで、どうやってイラク国内の大学や研究機関に書籍を送れるかという、プリミティブな問題が、私の頭 を悩ませています。
主要既刊書籍・論文など
- 『イラクとアメリカ』岩波新書796、2002年、p223+x
- 『フセイン・イラク政権の支配構造』岩波書店、2003年、p342+xvi
- "Tribalization as a Tool of State Control in Iraq" in Faleh Abdul-Jabar and Hosham Dawood ed., Tribes and power: nationalism and ethnicity in the Middle East , London: Saqi, 2003, pp.136-159
新刊または進行中の著作
- 『イラクは食べる』 岩波新書、2008年
- 「イラク政治におけるジェンダー--国家、革命、イスラーム (周縁からの国際政治) 『国際政治』(2007/11) (通号 149) 日本国際政治学会 pp. 30~45
- "Tribal and local identity in Iraq: remobilised networks as an alternative to the party system", in Hala Fattah, ed., Identity, Nation, and State in Iraq, Palgrave, forthcoming
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所属
東京外国語大学 大学院