米英軍の力によって「解放」されたイラクでは,イスラーム勢力が力を伸ばし,政治権力を握る一方で,イラク人どうしが暴力で対立しあう状況が生まれた.だが,どんなに苛酷な環境にあっても,人びとは食べ続ける.シーア派・スンナ派・クルド人,そして駐留外国軍の現在を,土地に根付いた料理や食卓の風景とともに描き出す.
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