日時: 2008年11月18日(火)13:00から
場所:
日本財団ビル3階 A会議室
発表者: 成田悠輔氏(VCASI研究助手)
概要: メカニズムデザイン理論やマッチング理論の学校選択制への応用に関する最新の学術論文の
輪読を通じ、実際に全国各地で導入が進められている学校選択制について現状分
析や政策
提言を行なっていく上でのひとつの理論的基礎を身につけると同時に、
必要に応じてそれらの
理論に基づくアプローチの限界や補完的アプローチの可能性について検討することを目指しま
す。
第二回の今回は、以下の文献に関する報告です。
- A Abdulkadiroglu, PA Pathak, AE Roth, T Sonmez. (2005). "The Boston Public School Match." American Economic Review.
- A Abdulkadiroglu, PA Pathak, AE Roth, T Sonmez. (2006). "Changing the Boston School Choice Mechanism: Strategy-proofness as Equal Access." Mimeo.
2008年11月18日(火)、学校選択制デザインプロジェクトの第2回研究会「Boston学校選択制メカニズム」が開催された。第1回と同じく、最初にプロジェクトリーダーである安田洋祐フェローから、第1回の研究会「学校選択制へのメカニズムデザインアプローチと実験」での議論の要約および第2回の研究会の位置づけについての説明が行われた.
続いて、成田悠輔氏(VCASI研究助手、東京大学経済学部)からAbdulkadiroglu, Pathak, Roth, Sonmez(2005)およびAbdulkadiroglu, Pathak, Roth, Sonmez(2006)に関する報告が行われた。これら二本の論文は、2005年6月にBostonで行なわれた学校選択制メカニズムの制度変化について、そのプロセスに外部からコンサルタントとして関与した研究者自身が制度変化の理論的、実証的、政治的背景を分析したレポートである。議論の核になるのは、Bostonで2005年以前に用いられていた学校選択制メカニズムと二つの代替的メカニズム---Student-proposing defered acceptanceメカニズムおよびTop trading cyclesメカニズム---の「戦略的操作不可能性(strategy-proofness)」と呼ばれる概念を軸にした理論的比較、そして2001年から2002年にかけてのデータを用いたその実証的検証である。(報告資料)
ディスカッションでは、川越敏司フェローを始めとして多数の参加者から、Boston学校選択制メカニズムの制度の細部やこの研究会と同時並行で行なわれている国内の地方自治体における学校選択制メカニズムとの比較など多数の話題について活発な議論が交わされた。
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