日時 : 12月2日(火)13:00から
場所 : 日本財団ビル 3階 A会議室
発表者 : 友枝健太郎氏(東京大学大学院)
概要 : メカニズムデザイン理論やマッチング理論の学校選択制への応用に 関する最新の学術論文の輪読
を通じ、実際に全国各地で導入が進められている学校選択制について現状分 析や政策提言を行っ
ていく上でのひとつの理論的基礎を身につけると同時に、 必要に応じそれらの理論に基づくアプロー
チの限界や補完的アプローチの可能性について検討することを目指しま す。
第3回の今回は、以下の文献に関する報告です。
A Abdulkadiroglu, PA Pathak, AE Roth. (2005). "The New York City High School Match." American Economic Review .
A Abdulkadiroglu, PA Pathak, AE Roth. (2008). "Strategy-proofness vs. Efficiency in Matching with Indifferences: Redisigning the NYC High School Match." Mimeo .
2008年12月2日(火)、 学校選択制デザインプロジェクトの第3回研究会「New York学校選択制メカニズム」が開催された。 まずプロジェクトリーダーの安田洋祐フェローから、 今回の研究会における議論のポイントについての簡単な説明が行わ れた。
続いて、友枝健太郎氏(VCASI研究助手、東京大学大学院)からAbdulkadiroglu, Pathak, Roth (2005)およびAbdulkadiroglu, Pathak, Roth (2008)に関する報告が行われた。いずれも2003年から2004年にかけてNew York Cityで行われた制度変更に関する論文であるが、前者は実際の制度変更と結果の変化を端的に記述したものであるのに対し、後者は学校の選好に無差別な生徒の層(indiffernce)が含まれている一般的なモデルに関して理論的・実証的考察を行ったものである。とくに後者の論文では、New York Cityにおいて新しく採用されたDeferred Acceptance Mechanism (DA)がstrategy-proofなメカニズムの中で最も効率的なフロンティアにあることを理論的に示している反面、indifferenceによって生じるstrategy-proofnessのコストが実証的に小さくないという結果も挙げられている。(報告資料1 、報告資料2 )
今研究会においても、安田洋佑フェロー・川越敏司フェローを中心として多くの参加者から実際のNew Yorkの制度に関する議論や、より理論的なパートについての活発な議論が交わされた。
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