Language: 日本語 English

第10回VCASIセミナー『ネットワーク上の協力の進化』

日時: 
2009年2月20日(金)18:00から
場所: 
日本財団ビル2階 第1会議室
発表者: 
大槻久氏(東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻、科学技術振興機構さきがけ/数理生物学)
コーディネーター: 
成田悠輔氏(VCASI研究助手)
概要: 
利他行動とは自らがコストを支払い他者に利益を与える行動である。協力者は非協力者よりも協力のコスト分不利なので、協力行動の進化的起源は進化生態学の大きな問題の一つとされてきた。本研究では集団のネットワーク構造が協力の進化を促進することを紹介する。静的なネットワーク上で協力行動が進化する条件、および動的なネットワーク上でTFT的な協力者が有利になる条件に関する、近年の私の理論研究を紹介したい。

参考論文:
(発表の前半部に関わる話):

  • Ohtsuki, H., Hauert, C., Lieberman, E. & Nowak, M. A. "A simple rule for evolution of cooperation on graphs and social networks." Nature (2006) 441, 502-505, doi:10.1038/nature04605
(発表の後半部に関わる話):
  • Pacheco, J. M., Traulsen, A., Ohtsuki, H. & Nowak, M. A. "Repeated games and direct reciprocity under active inking."Journal of Theoretical Biology (2008) 250, 723-731, doi:10.1016/j.jtbi.2007.10.040
  • Szabo, G., Fath, G. "Evolutionary games on graphs." Physics Reports (2007) 446, 97-216.
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参考図書:
  • Nowak, M.A. "Evolutionary Dynamics" (2006) 9章 (邦訳)「進化のダイナミクス 生命の謎を解き明かす方程式」(2008) 共立出版
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参考web:

http://www.univie.ac.at/virtuallabs/
(virtual Labs. web上でいろいろな進化ゲームのシミュレーションが体験できる)

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このセミナーでは、ネットワーク上の協力の進化の条件に関するゲーム理論的分析(「進化グラフ理論」)に関して、Nature、Physical Review Letters、Journal of Theoretical Biologyなどに掲載された大槻先生ご自身のご研究を中心に、社会科学的含意を含め概説していただく予定です。専門外の皆様のご参加をお待ちしており ます。ご参加可能の方は以下メールアドレスまでご連絡ください。

event@vcasi.org