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第10回VCASIセミナー『ネットワーク上の協力の進化』

2009年2月20日、VCASIでは数理生物学、進化ゲーム理論がご専門の大槻久氏(東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻、科学技術振興機構さきがけ)を迎え、「ネットワーク上の協力の進化」と題した第10回VCASIセミナーが開催された。

参加者はVCASIフェローの宇井貴志、安田洋祐、瀧澤弘和、鈴木健の各氏をはじめ、ゲーム理論、経済学、建築学、人工生命、数学、数理生物学などを専攻する大学院生、学部生を中心とした25名余りであった。

発表では、はじめに、研究を動機づけている問題意識について「数理生物学においてなぜ協力が問題になるのか」という問いに答えるかたちで丁寧な説明が行われた。その上で、完全に無作為に相互作用するプレイヤーの集団においては淘汰されるほかない協力が、空間構造に基づく相互作用の強弱が存在する場合にはしばしば進化しえる例が理論と実験の両面から示され、その現象に関連する大槻氏ご自身の理論的研究が紹介された。

前半で紹介されたのは、正則グラフによって表現される空間構造を伴ったプレイヤーの集団において協力が進化するための条件に関する論文

とその拡張である。後半では、前半の議論ではではあらかじめ外性的に与えられていたグラフがそれ自体進化していく可能性を考慮した最新の論文

が紹介され、その拡張の可能性について多くの論点が提示された。


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