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第16回VCASIセミナー「Experiments on Emergence of Leadership in Teams」(末廣英生先生)

2009年9月2日,第15回VCASIセミナーに引き続き,午後3時から神戸大学経営学部教授の末廣英生氏をお招きして,第16回VCASIセミナー「Experiments onEmergence of Leadership in Teams」を開催した.
 
セミナーのタイトルは,末廣氏が安部浩次氏(神戸大学大学院経営学研究科),小林創氏(大阪府立大学経済学部)とともに執筆した論文の題名であり,この論文の報告が行われた.モデルは以下のようなものである.

2人の個人がチームを形成しているが,各自は行動を起こす前に,それぞれチームの生産性に関する不完全な情報を私的情報として受けとる.このあと両者は,第1期に(1)高い努力水準を選択するか,(2)低い努力水準を選択するか,それとも(3)先延ばしするかという選択をし,第1期に先延ばしすることを選択した場合には,第2期に(1)高い努力水準を選択するか,(2)低い努力水準を選択するかを選択する.このゲームには複数の均衡が存在するが,興味深いのは,グッド・シグナルを受け取ったプレーヤーは第1期に高い努力を選択し,バッド・シグナルを受け取ったプレーヤーは第1期に相手の出方を見ることを選択するような均衡である.これは,チーム生産において,率先垂範の意味でのリーダーシップがゲームの中で内生的に発生することを意味している.末廣氏らは,このゲームを用いて,経済実験を行った.その結果は,複数均衡の中でも,特に上記の率先垂範型の均衡がプレーされやすいということであった.

発表の後,川越敏司氏(公立はこだて未来大学,VCASIフェロー)から実験結果のプレゼンテーションや,結論を強くするために必要な追加実験の可能性などについてのコメントがなされた.その後のディスカッションでは,この論文の共著者である安部氏,小林氏も加えて,活発な議論が行われた.

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