Language: 日本語 English

Designing Disability Policy for Inclusive Society

プロジェクト名

インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築
 Designing Disability Policy for Inclusive Society

研究期間

 2009年4月~2010年10月

プロジェクトの概要

 障害が人権を完全に享受できるように、国家にさまざまな義務を課している障害の権利条約は、2006年12月13日に国連総会で採択されました。わが国は2007年9月28日に署名し、その批准を現在目指しています。

 この批准に向けたプロセスにおいて、日本の障害者政策が大きく変わろうとしています。というのも、この条約は、障害者の被っている不利益の原因を個人の医学的症状ではなく社会の在り方に求め、その不利益を人権問題として解決しようとしているからです。

 このような理念に立脚した条約の具体的内容を日本で実現するためには、障害の社会科学的分析が強く求められています。近時のゲーム理論や実験経済学、計量経済学の発展もまた、こうした必要に応え、障害の分析を行う際のツールを提供しています

 このプロジェクトは「インクルーシブな社会を目指した障害政策の構築」と題して、障害学と経済学と法学の学際的共同研究の成果に基づいて、条約批准に向けて障害政策の提言を行います。

 具体的には、この条約に含まれている人権価値(尊厳、自律、平等、参加)の含意を明らかにしながら、雇用や所得保障をめぐる障害問題を実証的に検証し、障害の有無を問わず誰もが住みやすいインクルーシブな社会をデザインする構想の中に障害政策を位置づけるために、具体的な政策提言を試みます。

研究成果

 わが国の「障害者権利条約」批准を控えて、条約に盛り込まれた新しい障害観である「障害の社会モデル」が障害者政策にもたらす含意について、法学、障害 学、社会福祉学、そして経済学による学際的総合研究の成果を取りまとめた。そ の成果として、より厳密な「障害の社会モデル」の定式化にはじまり、障害者雇 用制度や障害者の自立支援制度、ベーシック・インカム構想をはじめとする障害 者への所得保障制度といった個別具体的な政策を「障害の社会モデル」の立場か ら正当化する議論を構築した。

View more presentations from vcasi.

メンバー

  • 岡部耕典(早稲田大学文化構想学部)
  • 川島聡(東京大学大学院経済学研究科)
  • 川越敏司(公立はこだて未来大学、VCASIフェロー)
  • 長江亮(早稲田大学高等研究所)
  • 中根成寿(京都府立大学公共政策学部)
  • 星加良司(東京大学先端科学技術研究センター

コンテンツ



≪VCASIホームへ戻る≫

添付サイズ
inclusive_PDF20101119.pdf656.98 KB