Language: 日本語 English

集団内協力と集団内信頼:一般交換システムの自己維持メカニズム

Author(s): 
山岸 俊男 ・ 清成 透子
日付: 
Wed, 2007-08-01
Abstract: 

人々は多くの場合,自分の属する集団の成員である内集団成員に対して,それ以外の人たちに対してより協力的ない し利他的に行動する,「内集団ひいき」ないし「内集団協力」の傾向をもっている.また,内集団成員に対してより強い信頼を示す「内集団信頼」の傾向ももっ ている.本章の目的は,これらの内集団ひいき,内集団協力,内集団信頼を生み出す心理メカニズムについての,山岸を中心とする研究グループが過去10年に 亘り進めてきた研究の成果を紹介し,集団との心理的同一化にこれらの傾向の原因を求める社会的アイデンティティー理論による解釈の誤りを指摘することにあ る.これらの研究を通して得られた一般的結論は,内集団ひいき,内集団協力,内集団信頼などの行動は,集団内部に存在する一般交換システムのもとで適応的 な行動として理解できる,という点にある.

添付サイズ
No65.pdf494.64 KB